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プログラムの概要と特色

海洋観測・生物資源調査の実践教育強化
-世界の海洋で活躍する乗船技術者・研究者の養成-

船に乗り、荒波を越えてこそ、海は本当の姿を見せてくれる
海洋は、地球環境変動に重要な役割を果たしており、その解明・予測のためには、世界規模での観測体制の整備が求められている。また、生態系全体の維持、環境汚染の防止等に配慮しながら海洋生物資源の持続的な利用を図るためにも、海洋における生物資源の調査は欠くことができない。こうした海洋フロンティア分野において、科学と技術の両面で国際的に活躍できる人材育成・確保が急務となっている。

教育プログラムに主として取り組む専攻

博士後期課程

  • 応用環境システム学専攻

博士前期課程

  • 海洋資源環境学専攻
関連する専攻

博士前期課程

  • 海洋生命資源科学専攻

プログラムの概要

地球規模の環境変動、海洋生物や海底資源の管理、浅海域の環境保全などの諸問題の解決に向けて、海洋観測・生物資源調査の重要性がまずます高まりつつある。一方で、専ら既存のデータ分析や理論的な研究だけに取り組み、フィールド経験も持たない研究者が増加して、重要な発見を見逃すという弊害も懸念される。特に海洋におけるフィールド研究に欠かせない船舶による観測・調査は、乗船経験を持たない研究者には近づきがたいものである。

本プログラムでは、練習船を有する本学の特徴を活かし、さまざまな研究分野を目指す博士前期・後期の大学院生を対象に、沿岸のみならず大洋における観測・調査の実習、演習あるいは調査船でのインターンシップ活動を通じて、海洋のフィールドにおける観測・調査に参加する機会を与える。これによって、フィールド研究の意義を認識させるとともに、広い知識と高い技術を身につけて国際共同調査等の現場にも即応できる乗船技術者・研究者の養成を目指す。

ポスターのダウンロード (PDF:321K)

海洋調査における実践の場となる本学の練習船

沿岸から沖合、果ては遠洋、南氷洋までをカバーする練習船。海洋調査に活躍する東京海洋大学の練習船が実践の場となる。

青鷹丸(せいようまる)
青鷹丸(せいようまる)
東京湾、相模灘、黒潮流域等日本近海を対象海域とする。
神鷹丸(しんようまる)
神鷹丸(しんようまる)
日本周辺沖合域から太平洋、インド洋の赤道海域までを主な実習教育、調査研究の海域として、実習を行う。
海鷹丸(うみたかまる)
海鷹丸(うみたかまる)
太平洋、インド洋、南氷洋等の遠洋で乗船実習教育・調査研究を実施する。

プログラムの特色

  • 新たなカリキュラムを加えて、大学院の学生に対する実習・演習を充実
  • 大学院の学生達による自主的な国際シンポジウムの運営参画
    南極海における観測の計画と調査結果に基づく、外国人を招聘したセミナー、国際シンポジウムの開催を計画している。
  • 充実したティーチングアシスタント体制
    博士前期課程対象の実習では、多数の博士後期課程の大学院生がTA(ティーチングアシスタント)として乗船し、教育や研究の指導を経験する場となっている。
  • インターンシップ制度の充実
    連携大学院(独)水産総合研究センター、(独)海洋研究開発機構、(独)海上技術安全研究所、(独)電子航法研究所における調査・研究に補助調査員として乗船し、実務経験を積み上げる
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