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修士課程

食機能保全科学専攻(生体物質化学):長島、石崎

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目的

魚貝類をはじめとする海洋生物はさまざまな生物機能と生物・生理活性をもっているため、これらを貴重な生化学資源として高度に有効利用することが期待できます。そこで、「食機能保全科学基礎論」の1項目として、機能性タンパク質の代表である酵素およびそれを制御する酵素阻害剤に関する基礎知識と基本操作を修得することを目的とします。昨年度は受講者の希望により精製法についても実施しました。関心のある方はまずご相談ください。

インターンシップ実施時期および期間

夏期休暇中2週間程度を予定していますが、具体的な日程は受講希望者と教員で相談して決めます。

実施の案内

案内は3号館13教室前の掲示板と2号館1階入り口の掲示板に掲示します。 

担当教員連絡先

長島 裕二
石崎 松一郎

実験概要

酵素と酵素阻害に関する講義と実験を以下の予定で行います。

 

実験項目

担当

1日目

<講義>
講義1 酵素の特徴
長島、石崎

 

講義2 酵素反応速度  

2日目

講義3 酵素の制御 長島、石崎

 

講義4 酵素阻害  

3日目

講義5 分析装置の原理と操作法 長島、石崎

 

講義に関する質疑、講義ノートの整理  

4日目

<酵素に関する実験>
実験1 試薬類の調製
長島、石崎

 

実験2 試料の調製、酵素の抽出  

5〜6
日目

実験3 酵素反応条件の検討 長島、石崎

 

基質特異性、温度安定性、最適温度、pH安定性、最適pH、反応時間  

7日目

実験4 酵素反応速度の測定 長島、石崎

 

最大酵素反応速度、ミカエリス定数の算出
データ解析と酵素実験の解説、討論 
 

8日目

<酵素阻害に関する実験>
実験5 試薬類の調製
長島、石崎

 

実験6 試料の調製、酵素阻害剤の抽出  

9日目

実験7 酵素阻害剤の安定性試験
温度安定性、pH安定性
長島、石崎

 

実験8 酵素阻害活性と阻害定数の測定  

10日目

データ解析と酵素阻害実験の解説、討論 長島、石崎

 

レポート作成
<総括>
実験終了約1週間後、受講者全員によるプレゼンテーションとディスカッションを行います。
 

その他(受け入れに当たっての教員側からの要望等)

学部(食品生産科学科)では酵素化学の基礎を学ぶ実験がほとんどありません。食品製造において酵素はいろいろな場面で活躍しているので、この機会に集中的に酵素化学の基礎知識を復習、確認し、基本操作を修得することは、今後とても役に立つと考えます。ただし、受講希望者がしっかりとした学習目的をもってインターンシップに臨むことが大前提ですので、事前に教員と面談の上、学習目的にそったインターンシップを進めていきましょう。