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修士課程

食機能保全学専攻(食品プロセス工学):崎山、萩原

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目的

食品成分の分離・分析手段としてのクロマトグラフィーに関する基礎知識を身につける。また、クロマトグラフィーを利用する上で必要な基本操作と周辺技術を体験的に学習する。

インターンシップ実施時期および期間

8月下旬〜9月上旬の10〜14日程度とします。
なお、日程については、期間を分散するなど、柔軟な対応が可能です。必要に応じて相談してください。

実施の案内

3号館1階廊下大学院掲示板に掲示します。

担当教員連絡先

崎山 高明
萩原 知明

実験概要

下記プログラムを原案としますが、初日に受講者と受け入れ教員ならびにTAが打合わせを行い、受講者の希望する履修内容にできるだけ合う形のプログラムを設定します。
  • ゲル濾過クロマトグラフィーにおけるタンパク質の分離挙動
  • 第1日目から第5日目にかけては、分子の大きさの差異を分離モードとするゲル濾過クロマトグラフィーについて学ぶ。自分の手でゲル濾過用担体をカラムに充填し、各種溶質の溶出挙動ならびに分離挙動を調べる。まず、色素(ビタミンB12やブルーデキストラン)を試料として、溶出ピーク位置やピーク幅(分散)に対する流速などの影響を調べ、その結果を理論的に考察する。次いで、分子量の異なるタンパク質およびそれらの混合物を試料として、同じカラムで溶出を行い、分離効率について考察する。この際、タンパク質の定量法や電気泳動(SDS-PAGE)についても体験的に学ぶ。

  • 高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によるペプチドの分離
  • 第6日目から第10日目にかけては、逆相クロマトグラフィーについて学ぶ。タンパク質にプロテアーゼを作用させて得たペプチド混合物を、高圧グラジエントHPLCシステムを用いて分離する。流速やグラジエントの設定法を学ぶとともに、その設定値によって分離状況がどのように変化するかを調べる。さらに、ペプチドが各種の固体表面に吸着する様子を実験的に確認する。

 

実験項目

担当

1日目

午前:概要説明(今後の予定、クロマトグラフィー概論) 崎山、萩原

 

午後:ゲル濾過クロマトグラフィー用カラムの充填 崎山

2日目

午前:色素の分離1 崎山

 

午後:色素の分離2 崎山

3日目

午前:講義(ゲル濾過クロマトグラフィーの基礎理論) 崎山

 

午後:タンパク質単体の溶出と定量 萩原

4日目

午前:タンパク質混合物の分離1 萩原

 

午後:タンパク質混合物の分離2 萩原

5日目

午前:タンパク質混合物の分離3(SDS-PAGEによる確認) 萩原

 

午後:講義(結果の総括)、機材などの後片付け 崎山、萩原
6日目 午前:講義(逆相HPLCの原理と手法) 崎山
  午後:タンパク質の部分分解 崎山

7日目

午前:高圧グラジエントHPLCシステムの分離条件設定法 崎山

 

午後:ペプチド混合物の分離1 崎山

8日目

午前:ペプチド混合物の分離2 萩原

 

午後:ペプチド混合物の分離3 萩原

9日目

午前:講義(逆相HPLCにおけるペプチドの溶出挙動) 萩原

 

午後:ペプチドの固体表面への吸着1 萩原

10日目

午前:ペプチドの固体表面への吸着2 萩原

 

午後:講義(結果の総括)、機材などの後片付け 崎山、萩原

その他(受け入れに当たっての教員側からの要望等)

目的意識を持って積極的な態度で受講してください。